ネット社会といわれる昨今、ショッピングをはじめ様々なことがインターネット上でできるようになり、本当に便利な世の中になったものです。
しかし、世の中が便利になればなるほど、その裏で便利さに乗じた悪質な詐欺も増えてきており、今ではネットならではの特殊な詐欺も急激に増加しているようです。
そのひとつに挙げられるのが、架空請求や不当請求と呼ばれるもの…。
ネット上での契約や決済を不当にごまかして利用者から料金を騙し取るこれらの詐欺は、出会い系サイトの利用でも起こりうる詐欺だけに、正しい知識や対処法などを身につけておく必要があります。
ここでは、悪質な出会い系サイトによる架空請求と不当請求について書いています。
架空請求と不当請求の違い
まず、はじめに架空請求と不当請求の違いについて見てみましょう。
架空請求とは、実際には契約していない商品やサービスをあたかも契約していたかのように見せかけて、架空の品目やサービス料を請求し料金を騙し取る詐欺の手口です。
出会い系サイトでいえば、実際に利用していない機能やサービスをあたかも利用したかのように見せかけて利用料金を騙し取る手口になります。
一方、不当請求は、実際に契約はしたものの契約とは違った内容の請求を一方的に行い金銭を騙し取る詐欺の手口です。
出会い系サイトでいえば、無料のサービスに対してサービス料を請求したり、事前に示された料金とは異なる法外な料金を請求して料金を騙し取る手口になります。
架空請求と不当請求は、中身は少し違うものの利用者から料金を騙し取るという意味ではいずれも悪質な詐欺行為には違いありませんので料金を支払う必要はありません。
…というか、決して支払ってはいけません。
しかし、実際には出会い系サイトを利用していたことがバレるのではないか…という焦りや、さらなる請求への不安から支払いに応じるケースも少なくないので、正しい対処法を身につけておく必要があります。
架空請求の対処法
もし、登録した出会い系サイトが悪質なサイトで架空請求をされてしまったら、基本的には無視をして請求に応じない姿勢を見えることが大切です。
悪質な出会い系サイトの場合は、請求は登録したメールアドレス宛に届くことになるので、サイトを退会した後にアドレスを破棄できるように登録するアドレスは捨てアド(フリーメールアドレス)を使うようにしましょう。
また、本名や住所・電話番号など個人が特定できる個人情報は、絶対にサイト内で公表しないようにしましょう。
もし、個人情報が特定され自宅や携帯電話宛てに架空請求が繰り返される場合は、各地域の消費生活センターへ相談するようにしましょう。
不当請求の対処法
不当請求の場合も架空請求と同様に請求に応じない姿勢を見せることが大切ですが、不当請求の場合は契約時の料金表と実際に自分が利用したサービス料、そして不当に請求された料金とを比較できるようにしておくことが大切です。
そして、問い合わせをする際は登録した捨てアド(フリーメールアドレス)を使って確認するようにします。
その際、サイト側から電話番号や住所などを問われても、絶対に教えてはいけません。
あくまでも捨てアドでやり取りをして、それでも一方的に不当請求を主張してくる場合は、やはり各地域の消費生活センターへ相談するようにしましょう。
架空請求や不当請求を未然に防ぐには…
架空請求や不当請求を未然に防ぐには、決済方法が完全前払いのサイトを利用するようにします。
架空請求や不当請求は後払いの決済方法で起こりうる詐欺なので、サイトの説明や料金表そして決済の方法などを十分確認したうえで、完全前払いで決済するサイトを利用するようにしましょう。
悪質なポイント制の出会い系サイトでは、ポイントがなくなると自動でポイントを追加して、後日追加料金を請求してくる場合がありますので、ポイント制のサイトを利用する際は特にサイトの内容を確認するようにしましょう。